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授業科目の概要

教育課程の編成

 本学の大学院設置の目的は、赤十字の基本原則に基づき、看護学の研究・教育能力を持つ研究・教育者、並びに母性看護学、精神看護学の専門看護師及び災害・感染等の危機管理を含めた看護管理能力を持つ看護管理・指導者という高度な専門的知識と技術を持つ看護専門職者を育成することです。教育課程は、この目的のために編成されています。その特色は、臨床現場(地域を含む)をリードする臨床的判断・行動能力と、教育・指導力を高めるという相互発展的な能力の養成を目指すことです。21世紀の健康問題とそれに関連する生活問題が多様化・複雑化するなかで、地域・病院・施設等の看護現場において、周産期から子ども、成人、高齢者に至るさまざまな健康レベルの人々に、生活者としての看護の視点から看護の技術やケアシステムを開発し、新たな看護の「知」を創造し得る、高度な実践能力の修得をめざせる教育課程を編成しました。

1. 3領域・5分野で構成されるカリキュラム(図1)
  • (1)危機管理を含めた看護管理・指導者の育成を重視した「看護管理学」
  • (2)近年大きく変化している周手術期に関連した看護の質の向上、少子化社会並びに周産期の課題への対応や、ストレスフルな現代社会における精神の危機的状況への対応に焦点をあてた「臨床実践看護学」(成人急性期・母性・精神看護学の3分野)
  • (3)年齢を問わず、生活の場である地域社会を基盤とした健康増進、あるいは健康問題に焦点をあてた「地域生活看護学」
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2. 大学院学生の目的に合わせて、領域・分野に以下の2つのコースの設置
研究・教育者コース

 領域・分野での専門性を高め、研究能力の開発を目指すコースです。看護管理学、臨床実践看護学(成人急性期看護学、母性看護学、精神看護学)、地域生活看護学の3領域5分野を開設しました。
 本コースの修了要件は32単位以上です。

専門看護師(Certified Nurse Specialist:CNS)コース

 高度な専門知識と技術を持った専門看護師の質の維持と向上を目指した専門看護 師教育課程の基準に従い、将来専門看護師を目指すコースです。母性看護学、精神看 護学の2分野に専門看護師教育課程を開設しました。
 本学の専門看護師コースは、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程に 合致した教育課程となっています。
 本コースの修了要件は、母性看護学が31単位以上、精神看護学が34単位以上です。

3. 共通科目の充実

 共通科目は、領域の学修の進化につながる看護学の基礎的理論や研究技法、並びに関連諸科学の理論や技法を学ぶ科目を選択できるように幅広い科目を設定しました。

必修共通科目

 必修共通科目には、看護の体系化や創造に必要不可欠となる「看護理論」、看護実 践や教育の場で共通して実際に活用できる看護研究の基礎的知識・技術を学習する 「看護研究1(量的研究)」、看護専門職者としての倫理を多様な観点から考察する「看護倫理」、また人道活動に従事した日本赤十字社の歴史から、看護教育や看護師の役 割を究明する「赤十字と看護の歴史」の4科目を設定しました。

選択共通科目

 選択共通科目には、現代の社会学理論や哲学により人間存在のあり方や人間関係の捉え方を探求する「看護社会学」、医療従事者として知っておくべきリーダーシップ、 人材育成、業務改善及び法律等の組織経営を学ぶ「医療経営学」、赤十字の基本原則である人道を国際法の観点から追究する「国際人道法」、高度な看護の実践活動に必 要となる細胞レベルの病態・薬理を理解するための「病態生理学」や「臨床薬理学」、身体・心理・社会的側面を包括的にとらえる高度なアセスメント能力を養う「ヘルス・ アセスメント」、看護研究にかかわる基礎的知識を拡大するための分析手法を学習する「統計学」及び質的研究について学ぶ「看護研究2(質的研究)」を置きました。また、専門看護師に必要となる、ケア提供者に対して実践的な問題解決を助けるため の「コンサルテーション論」や、看護師の感情労働に視点を当てた「看護師の感情管 理」の10科目を設定しました。
 また、日本看護系大学協議会が提示する専門看護師の教育課程に、「病態生理学」、「臨床薬理学」、「ヘルス・アセスメント」を加え、専門看護師コースではより高度な実践をするための基礎となる科目を置きました。