在学生の声
失語症になった患者さんの傍らで。
「老年看護学実習」で受け持ったのは、脳梗塞の後遺症で失語症になった患者さんでした。突然話せなくなったことを受け入れられず、ちょっとしたことでも大
きな声で泣いてしまう状態でした。言葉でのコミュニケーションができない患者さんを受け持ったのは初めての経験で、一体どうすればよいのか悩みました。そ
こで私は、患者さんの思いを理解するために、できるだけ側にいることにしました。話しかけるときもその患者さんが理解しやすい方法を工夫しました。
「看護って楽しい」と感じた実習。
そうするうちに、少しずつですが患者さんがうれしくて泣いているのか、悲しくて泣いているのかがわかるようになってきたんです。1年次の実習では、患者
さんから「ありがとう」と言ってもらうことを目標にしていました。しかし3年次の実習では、患者さんの思いは言葉だけでなく、いろいろな形で表されること
を知りました。「看護って楽しい」と感じることができた実習でした。
今後は、この大学でさらに勉強し、臨床経験も積んで、いつかは国内外の救護現場でも活躍できる赤十字の看護師になりたいと思っています。

子どものころ入院した赤十字病院で、看護師さんの献身的な態度に感動し、「私も赤十字の看護師に」と考えるようになりました。それだけに、赤十字の歴史や理念・活動を学ぶ授業は、楽しかったですね。このほか1年次には、名古屋市立大学の解剖学実習を見学したり、あこがれの赤十字病院で実習したりと、多彩な体験ができました。将来は、小児科に勤務したいと考えています。来年からは小児看護学の専門科目も始まるので、とても楽しみにしています。

実習最後の日。仲良くなった患者さんとの別れ際に、その人の病気がもう治らないこと、医師から余命を告知されていることを聞かされ、涙をこらえることができませんでした。患者さんは人生の先輩です。その人からは社会や人生について多くを教わりました。また、生き方が違えば感じ方・考え方も異なるということも学びました。そんな人間の多様性に応えることが、看護の仕事なんですね。実習を体験し、強い責任感が芽生えた気がします。

専門学校在学中に保健師になる夢をもち、大学編入学を決意。ここに来て、視野と進路が一気に広がりました。私は、産業看護という分野と出会うことができ、企業という進路も描くようになりました。産業看護の仕事に携わるには精神保健の知識が重要だと考え、就職先は精神科病院に決めましたが、この大学なら保健師をめざすこともできるし、養護教諭(2種)という進路も。看護を学んでさまざまな分野で活躍できる。それが大学で看護を学ぶ魅力ですね。
